ファージの遺伝学 (Hershey、Chase)
T2phage T:type |
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E-Coli Esherichia Coli シェーリヒアコーライ Coli:大腸菌 |
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T2ファージのタンパク質を35S、DNAを32Pで標識
T2ファージが大腸菌に感染するとファージDNAだけが大腸菌に注入され、T2ファージは大量に複製される。DNAは反保存的に複製される。
・機能を持ったDNA部分(塩基配列)を遺伝子という。
・DNAはヒストンなどのタンパク質に巻きついてヌクレオソーム構造を形成
・ヌクレオソーム構造がコンパクトにパッキングされて染色体を形成
・染色体上で遺伝子の位置のことを遺伝子座標という
光学顕微鏡 | |||
染色体 :Chromosome |
M期 分裂期 |
観察できる | コンパクト(密)に パッキング |
間期 | 見れない | パッキングは M期より疎
ヘテロクロマチン構造 |
ヒトのゲノム | 3×10の9乗bp | コード領域 2.2万-2.5万 |
タンパク質 5-10万種類 |
チンパンジー | 99%同じ | 人間と2%程度で98%は? | |
ショウジョウバエ | 1.4万 |
G.mendel(グレゴリーメンデル):1865年
エンドウ豆 丸としわで遺伝子の解明を理解した。
対立形質 | 丸:AA しわ:aa |
対立遺伝子 (alleleアレル) |
A a |
多糖が | 多糖合成酵素が | 多糖合成酵素の | |
丸豆A | 充満 | ある | コードがある 疎タンパク質 |
しわ豆a | 欠損 | ない | 機能を失った塩基配列 機能を失ったタンパク質 |
純系とは
純系:全てのアレルがホモ接合
哺乳類動物ではマウスが純系でできる
分離の法則:減数分裂の際、対立遺伝子は1個づつ配偶子に入る3:1で丸としわができる
遺伝子型:genotype
ホモ結合:AA aa
ヘテロ結合:Aa
優性の法則:たいていの対立遺伝子には優性/劣性の関係がある
ヘテロ結合で作用が表現型に反映されるか?
優性 dominaut |
A:丸 | Aの作用>aの作用 | Aa➡丸 |
劣性 recessive |
a:しわ |
例外:オシロイバナ花の色
赤の色が出来ずにピンク
P 白(aa)+赤(AA)
F1 ピンク(Aa)
赤色色素合成酵素
例外:ABO式 血液型
AO➡A型
BO➡B型
AB➡AB型
独立の法則:異なった染色体上にある遺伝子は別個独立に配偶子に入る
丸:しわ=3:1
緑:黄=3:1
丸緑:丸黄:しわ緑:しわ黄色=9:3:3:1
例外:
異なる染色体:-A/a- -B/b-
連鎖している染色体:-A/a-B/b-
以下、参考
染色体(Chromosome:クロモソーム)の構造
染色体をひも解く
ヒストンというタンパク質に巻かれている。
この巻いている構造をヌクレオソーム構造
さらにヌクレオソーム構造の集合体をクロマチン構造
ヒトのゲノムの基礎知識
3×10の9乗のDNA
相同染色体 は23種類 |
常染色体 | 男女共通の染色体 | 22本 |
性染色体 | 男女で違うもの :女:XX、男XY |
1本 |
染色体の全長の違い
染色体には短腕と長腕があり23種類の全長がそれっぞれ違う
短腕:P 長腕:q
男女の決め方~染色体のデフォルトは女性だった
性腺 | ➡ | 卵巣 | 女性:XX |
↓+Y染色体 | |||
➡ | 精巣 | 男性:XY |
染色体のミス
X | 女性になる:ターナー症候群 |
XXY | 男性:クラインフェルター症候群 |
Y | 生まれてこない:流産 |
染色体はHの構造
ひも解くとDNAの重らせん構造
DNAの一部分を遺伝子(gene、genom)という
geneには1つの機能の設計図がある単位となる
Anfinsen
RNase(リボヌクレアーゼ)
大量の尿素で立体構造はふにょふにょになり重くなって沈殿し機能を失う。アミノ酸配列は、そのままなので尿素を除去出来れば、元の立体構造に戻れる。
1.生命現象はタンパク質の反応である。
2.タンパク質の構造と機能はアミノ酸配列で決まる。
3.アミノ酸配列はDNAの塩基配列で決まる
➡
DNA塩基配列が決ればアミノ酸配列も決りタンパク質の立体構造として機能する
DNA塩基配列 | アミノ酸配列 | 固体の立体構造 |
核 | リボソーム | 機能 |
4種A,T,G,C | 20種類 |
mRNA (メッセンジャーRNA) |
DNAの転写コピーをし、リボソームの中央に割って入る。 |
G➡C T➡A A➡u C➡G |
|
リボゾーム | タンパク質とrRNAで出来ている。 rRNA:リボソームRNAリボソームの形状はダルマ型 小さい方を小サブユニット 大きい方を大サブユニット |
tRNA (トランスファーRNA) |
翻訳する ・tRNAは遺伝暗号:コドンを解読する部分(アンチコドン)とアミノ酸を結合する部分からなる。 ・遺伝暗号は連続する3つの塩基(triplet)のアミノ酸を転移する。 ・翻訳は開始コドンから始まる。開始コドンに対応するアミノ酸はメチオニン。 (しかし、ポリペプチド鎖の合成の後に、様々な修飾が起こるので、全てのタンパク質のN末端がメチオニンであるわけではない。) ・翻訳の終始コドンで終了し、終始コドンに対応するアミノ酸はない。 |
rRNA (リボソーム RNA) |
ポリペプチド形成反応を触媒するのはrRNAである。 |
mRNA
センス鎖
アンチセンス鎖 mRNAに転写させる方をいう
tRNA
開始コドンと終始コドンに関して
セントラルドグマ(Central Dogma)
DNA➡転写➡mRNA➡翻訳➡タンパク質
アミノアシルtRNA
ペプチド結合 転移反応
DNAの塩基配列の形で記録された伝達情報がタンパク質の形で機能を発揮するような事を伝達情報の発現という。